比較

MoreRoomとDevCleaner for Xcodeの比較

2026年10月時点のMoreRoomとDevCleaner for Xcodeを比較。無料・オープンソースのXcodeキャッシュクリーナーと、Xcode以外の開発ツールにも対応するストレージマネージャの違い。

約6分で読めますMoreRoomチーム(Yando Pte. Ltd.)このページをMarkdownで見る

結論

気になるのがXcodeだけで、スクリプトから使えるコマンドラインも備えた無料・オープンソースのツールが欲しいならDevCleaner for Xcodeを。Docker、パッケージマネージャ、ローカルAIモデル、「システムデータ」など、Xcode以外にもディスクを埋めているものがあるならMoreRoomを選びましょう。

要点

  • DevCleaner for XcodeはMac App Storeで無料(任意のチップあり)で、ソースコードはGitHubでGPL-3.0のもとで公開されています。
  • XcodeのDevice Support、Archives、Derived Data、ドキュメントのキャッシュ、古いログを整理でき、コマンドラインツールも付属しています。
  • MoreRoomは同じXcodeのフォルダに加え、シミュレータ、ランタイム、Xcode以外の多くのツールにも対応しており、ルールは合計249あります。
  • MoreRoomはシミュレータとランタイムをXcode純正のxcrun simctlコマンドで削除し、それ以外の項目はまずゴミ箱に入れます(取り消し可能)。
  • DevCleaner for XcodeはmacOS 14以降、MoreRoomはmacOS 15 Sequoia以降が必要です。
—MoreRoomDevCleaner for Xcode
価格無料。Proは年額$19.99または1回限り$39.99無料。任意のアプリ内チップ($1.99、$3.99、$9.99)
ライセンス無料版+有料のProライセンスオープンソース(GPL-3.0)
必要なmacOSmacOS 15 SequoiamacOS 14(Mac App Storeの掲載情報)
入手方法直接ダウンロード(署名・公証済み)Mac App Store。ソースはGitHub
Xcodeの項目DerivedData、Archives、Device Support、プレビュー、テスト用デバイス、キャッシュ、シミュレータとランタイム、ほかのバージョンのXcodeDevice Support、Archives、Derived Data、ドキュメントのキャッシュ、シミュレータとデバイスの古いログ、古いドキュメントのダウンロード
ほかの開発ツールDocker、Homebrew、npmなどのパッケージマネージャ、Android、ツールチェーン、ローカルAIモデルなし(Xcode専用)
ディスク全体の表示ツリーマップ、リング、リスト。「システムデータ」の内訳なし(Xcodeのフォルダのみ)
コマンドライン近日公開あり。スクリプトやCIで利用可能
ファイルの削除方法まずゴミ箱へ、取り消し可能。公式コマンド(xcrun simctlなど)は元に戻せない旨を表示明記なし。READMEでは事前のバックアップを推奨

価格と機能は各開発元が公開している情報に基づきます(2026年10月17日確認)。

DevCleaner for Xcodeは、1つの仕事に特化した無料のツールです。その仕事とは、Xcodeが~/Library/Developerにため込むキャッシュの消去です。オープンソースで、スクリプトに組み込めるコマンドラインツールも付属しています。MoreRoomは、同じXcodeのフォルダを、より幅広いストレージマネージャの一部として扱い、シミュレータ、ほかの開発ツール、ローカルAIモデル、「システムデータ」にも対応しています。問題がXcodeだけなら、DevCleaner for Xcodeは最初に試す価値のある選択肢です。

それぞれのアプリの概要

DevCleaner for Xcodeは、Konrad Kołakowski氏(One Minute Games)が開発したアプリで、Xcodeが自動生成するファイルを確認して整理できます。GitHubのREADMEには、Device Support、Archives、Derived Data、Documentation Cache、Old Simulator and Device Logs、Old Documentation Downloadsが挙げられています。2026年10月時点のMac App Storeでは、バージョン2.8.0(2025年11月)が、任意のチップ付きの無料アプリとして掲載されており、macOS 14以降が必要です。コマンドラインツールが付属しており、バージョン2.6.0以降はSSHセッションやCIといったヘッドレス環境でも実行できます。ソースはGPL-3.0です。

MoreRoomは、Yando Pte. Ltd.が開発した、macOS 15 Sequoia以降に対応するネイティブなmacOS用ストレージマネージャです。249のルールの中には、XcodeのDerivedData、Archives、各プラットフォームのDevice Support、SwiftUIプレビュー、テスト用とPlayground用のシミュレータ、Xcodeのキャッシュ、シミュレータデバイス、シミュレータランタイム、インストールされているほかのバージョンのXcodeが含まれます。また、ディスク全体をツリーマップ、リング、リストで表示します。

DevCleaner for Xcodeが優れている点

  • 無料でオープンソース。 コードを読むことができ、アプリは無料です。チップは任意です。
  • コマンドラインツール。 スクリプトから、SSH経由で、あるいはCIで整理を実行できます。MoreRoomのコマンドラインは近日公開予定で、まだ使えません。
  • Xcodeならではの細かな対応。 ドキュメントのキャッシュや古いドキュメントのダウンロードも整理できます。Archivesの画面では、アーカイブが審査に提出済みか、公証済みかが表示されるので、削除する前の判断材料になります。
  • 焦点が明確。 アプリのすべてがXcodeに関するものなので、覚えることはほとんどありません。
  • Mac App Storeで配布。 アップデートはApp Store経由で届きます。MoreRoomはまだMac App Storeでは提供されていません。
  • macOS 14に対応。 macOS 14 Sonomaで動作します。MoreRoomにはmacOS 15 Sequoiaが必要です。

MoreRoomが優れている点

  • シミュレータとランタイムを公式の方法で削除。 シミュレータデバイスとランタイムは、Xcode関連で最も大きな項目であることがよくあります。MoreRoomはこれらをXcode純正のコマンド(シミュレータにはxcrun simctl delete、ランタイムにはxcrun simctl runtime delete)で削除し、実際に元に戻せないため、その旨を表示します。各フォルダについては、ガイド「XcodeのDerivedData、シミュレータ、Device Support」で説明しています。
  • Xcodeの外まで対応。 Xcodeしか使わない開発者はまれです。MoreRoomは、Dockerのデータ、Homebrewのダウンロードと古いバージョン、npm、pnpm、uv、conda、Goのキャッシュ、Rustのツールチェーン、AndroidのエミュレータとSDKパッケージ、Nodeのバージョンマネージャ、ローカルAIモデルも認識します。ツールに公式の整理コマンドがあれば、MoreRoomはそれを使います。
  • まずゴミ箱へ、取り消し可能。 通常のフォルダはまずゴミ箱に入り、取り消すこともできます。
  • 安全性のバッジ。 各項目には「安全に削除可能」または「先に確認」のバッジと、削除後にまた作られるかどうかが表示されます。たとえばArchivesは、配布したビルドのクラッシュレポートを読むのに必要なため、キャッシュとしては扱われません。
  • ディスク全体を把握。 「システムデータ」の内訳、ストレージ天気(30日間の履歴と予測)、ゴースト容量、クラウドに残す機能が、開発とは関係のない容量にも役立ちます。
  • プロジェクトの休止(Pro)。 使っていないプロジェクトから、node_modules、ビルドフォルダ、UnityのLibraryなど再作成できるフォルダを取り除き、クリックひとつで再開できます。Proでは古いバージョンのツールも見つけられます。

どちらを選ぶべき?

DevCleaner for Xcodeがおすすめなのは…

  • ディスクを埋めている主な原因がXcodeのキャッシュである場合
  • 無料・オープンソースのツールが欲しい場合
  • 今すぐスクリプトやCIから整理を自動化したい場合

MoreRoomがおすすめなのは…

  • シミュレータ、ランタイム、ほかの開発ツールも容量を使っている場合
  • 削除する前に、各項目の説明と安全性のバッジを確認したい場合
  • 「システムデータ」を含めたディスク全体を見渡したい場合

アプリを使わない方法

Xcodeを終了して~/Library/Developer/Xcode/DerivedDataをゴミ箱に入れれば、DerivedDataは自分で消去できます。使用できないシミュレータはxcrun simctl list devices unavailableで一覧表示できます。各コマンドが何をするのか、元に戻せるのかは、上記のガイドで説明しています。JavaScriptのプロジェクトについては、「node_modulesの整理」をご覧ください。

ほかの選択肢については、「2026年版 Macのストレージクリーナーのおすすめ」をご覧ください。

よくある質問

DevCleaner for Xcodeは無料ですか?

はい。2026年10月時点でMac App Storeから無料で入手でき、任意で$1.99、$3.99、$9.99のアプリ内チップを送れます。ソースコードはGitHubでGPL-3.0のもとで公開されています。

XcodeのDerivedDataは削除しても安全ですか?

通常は安全です。DerivedDataには、次回のビルドでXcodeが作り直すビルド成果物とインデックスが入っているため、削除後最初のビルドが遅くなるだけです。削除する前にXcodeを終了してください。

MoreRoomにもDevCleanerのようなコマンドラインツールはありますか?

まだありません。コマンドライン、ショートカットへの対応、Finder拡張機能は近日公開予定です。DevCleaner for Xcodeには、スクリプトで使えるコマンドラインツールがすでに付属しています。

Appleのプラットフォーム向けにしか開発していなくても、MoreRoomを使う意味はありますか?

ディスクを埋めているのがXcodeだけなら、DevCleaner for Xcodeで十分かもしれません。シミュレータ、Docker、Homebrew、パッケージのキャッシュ、ローカルAIモデル、「システムデータ」にも容量を取られている場合は、MoreRoomのほうが役立ちます。

出典